ペットの認知症

最近では、「 人生は 100年時代 」 と言うフレーズを多く耳にするようになって来ました。1950年頃は、人の平均寿命は 60歳前後でした。しかし今では、平均寿命は 80歳を優に越えています。そのため、高齢者の介護や医療は大きな社会問題になっています。その中でも難しい問題が、「 認知症 」 です。

人と同様にペットも、寿命が大きく延びています。歩くスピードが遅くなる、動きが鈍くなる。耳が聞こえにくくなり、反応が遅くなる。白髪が増えてくる。眠る時間が前より長くなる。食欲が細くなる。こんな兆候が出てきたら老化のサインです。そして人間と同様に、ペットにも様々な認知症の症状が出てきます。

加齢の影響による認知症の特効薬はありませんが、その進行を遅らせる事や、改善する事は不可能ではありません。諸説ありますが、認知症の改善には、認知症の方を一人にして放置しない、日常的に会話をして脳に刺激を与える、体力に応じた適度な運動をする。そして何か不始末を起こしても叱らないなどが有効だと言われています。

老化による認知症は、避ける事はできません。しかし、上手に付き合う事は可能です。高齢のペットには、これまで以上に優しく接してあげるのが一番の特効薬かも知れません。飼い主の愛情で、認知症の症状は軽減できると思います。