人生100年時代のペットライフ

1992年に発行された少々古い書籍ですが、『ゾウの時間・ネズミの時間』 があります。
動物生理学を専門とする生物学者の本川 達雄先生の本です。
その中に、「ネズミもゾウも、心臓は 15億回打って止まる。生物学的に見ると、人間の寿命は 26.3年です。」 の記述があります。

現在の日本人の寿命は、男女ともに 80歳を越えて最近では人生 100年時代と言われています。
ペットも、この 10年で平均寿命が大きく伸びてきました。
飼い主もペットも長寿となった今、新たな問題が想定されます。
独居老人の飼い主が、急な病で救急搬送されるような事があったら、残されたペットは路頭に迷ってしまいます。
人間ならご近所や行政に助けを求める事も可能ですが、ペットは声を上げる事ができません。
あなたが健康を害した場合に、ペットのお世話をしてくださる方を日頃からお願いしておく事はとても大切です。

ペットを家族として迎えた以上は、そのペットが天国に行く日まで、ちゃんとペットの面倒をみる覚悟が飼い主には必要です。
ご自身の人生の終焉を考えるのと同様に、ペットの行く末を考える事が、人生 100年時代には不可欠です。